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センニチコウ-変わらない愛を永遠に-

第14章 クリスマスローズ

Sho side

潤を抱きしめて,その存在を感じて
連絡が取れなかった不安がなくなり
安心して眠りについた

でも…ふと眠りの狭間に
隣に手を伸ばすと
あるはずの温もりがなくて
手が空を切ってシーツに落ちた

その手の喪失感に
眠りの淵から引き戻された

瞼を開けて確認しても
潤の姿は無い

起き上がって潤のいた場所を手で触ると

シーツはひんやり冷たかった

…いつから一人で寝てたんだろう…

リビングに行くと
潤がソファの上で寝ていた

眠れなかったのか…?

翔「潤…風邪ひくから…ベッド行こう」

声をかけて首に手を回させて抱き上げた

ベッドに降ろすと少し身じろいで
寝かしつけるように背中をさすると
スッと眠りについた

起こさないように傍に座って様子を見た

…もしかして潤は会いたくなかったかな…

良く考えたら
潤は俺に連絡してこなかったのに
勝手に押しかけて,家に上り込んだ

一人になりたかったのかもしれないのに…

潤はまだ長瀬君に怪我をさせてしまったことから立ち直れていない…

それはわかるけど

俺はどうやって支えたらいいかな…

俺にくらいは甘えてくれていいのに…

ソファで寝ようか…とも思ったけど

やっぱり潤を一人にしておくことはできなくて

起こさないように隣に横になり

そっと背中から抱きしめた


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