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センニチコウ-変わらない愛を永遠に-

第14章 クリスマスローズ

Sho side

取材の仕事が思いのほか
時間がかかってしまい

結局,解放されたのは
まもなく日付が変わろうか…
という時間だった

今日は潤がドラマの顔合わせだったから,早く潤の家に行きたかったのに…

しかも…終わったら連絡して…と伝えてあったはずが…
潤からはまた何の連絡もない

また体調が悪くなったのか
それとも現場で何かあったのか…

色んなことを想像するほど
早く潤を抱きしめたかった

「あれ…松本さんの車?停まってますよ?」

マンションの駐車場まで来ると
マネージャーが指さした

翔「え??」

見ると来客用のスペースに潤の車が停まっていた

しかも車の中に乗ってる…?

「今日約束してたんですか?」

翔「あぁ…ツアーの事で話があって…
だから早く帰りたかったんだけど…」

メンバーだし,こんなことでバレたりはしないだろうけど
一応フォローを入れて,マネージャーを見送った

車に近づくと
運転席でハンドルに凭れて
突っ伏してる潤の姿があった

コンコンと窓を叩いても動かないから
運転席のドアを開けてみる

翔「潤…遅くなってゴメンな?」

起こそうと躰に触れると
異様に熱いことに気づいた

しかも,よく見ると震えてる…?

翔「潤…??大丈夫か!?ちょ…そのまま病院行くか?」

慌てて潤を運転席からおろすと
ぐったりした潤は抱きつくように凭れてきた

潤「いかない…翔くん家がいい…」

耳元で小さな声が聞こえる

熱があるのは心配だけど…
今は望むとおりにした方がいいか…

翔「わかった…歩ける?」

声を掛けつつ,熱く震える躰を支えて
家まで運び,ベッドに寝かせた

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