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センニチコウ-変わらない愛を永遠に-

第2章 リナリア

Jun side

濡れたせいかブルっと寒気がして
くしゃみをした俺に

翔「大丈夫か…?」

って声を掛けてくれた翔くん

気にかけてくれたことが嬉しくて

それなのに
イラっとしたようにため息を吐いて

翔「ちゃんと自覚もって体調管理しろよ…
あんな濡れたら風邪ひくに決まってんだろ?」

強い口調で言われた言葉に

俺はいつも迷惑をかけてばっかりの
めんどくさい弟のような存在なのかな,と
悲しくなって

ごめん,とだけ謝って翔くんの傍を離れた


でも撮影の最中にどんどん
衣装の薄手の長袖じゃ肌寒くなってきて

雅「あっちー」

翔「俺も暑いわ」

って他のみんなは言ってるのに
俺だけが寒くて

今更さっき雨に濡れたことを後悔する

こっそり両腕を抱いて
少しでも,と躰を温めていると

智「寒いの?」

と言われて

潤「えっ?いや,大丈夫!」

慌てて腕を摩るのをやめた

さっき翔くんに言われた言葉が蘇る

もう20歳も過ぎて大人なんだから
デビューもさせて貰ってプロなんだから

ちゃんとしなきゃ,と思ってたのに

翌日目を覚ました時には頭がガンガン痛かった

そしてタイミング悪く今日は
翔くんと相葉さんと3人で撮影だったはず…

バレないようにしなきゃ,と
ちょっと厚着をして薬も飲んで家を出た

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