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センニチコウ-変わらない愛を永遠に-

第18章 ポインセチア

Jun side

潤「メリークリスマス」

ドアを開けて
素早く入ってきた翔くんを迎えて

その首に腕を回した

翔「ちょ…ケーキ崩れる」

そう言いながらも
求めたキスをくれた

翔「ただいま」

潤「おかえりなさい」

翔くんが手に持ったケーキを受け取って
キッチンに置きつつ

あったかいコーヒーを持って

翔くんの待つリビングに戻った

潤「寒かったでしょ?
コーヒーいれたからあったまって?」

テーブルの上に置きながら
俺もその隣に腰掛けると

翔「ありがとう」

でも…,と言いながら

正面から抱き締められて

翔「こっちの方があったかい」

耳元で響く声に思わず顔が熱くなる

クリスマスの雰囲気のせいか
いつもより翔くんの纏う雰囲気が甘い気がして

慣れたはずの2人の空間に
今更ながら心臓が高鳴る

潤「今日寒いらしいよね」

翔「夜は雪降るみたいだよ?」

他愛ない会話にさえ
いつもよりドキドキして

それを隠すように
ぎゅーっと翔くんの躰に抱きついてから

潤「お腹すいたでしょ?
ご飯用意するね」

ソファを立ち上がって

温めたシチューと
クリスマスの定番,ローストチキン
翔くんが買ってきてくれたケーキを
箱がクリスマス仕様で可愛かったからそのまま
テーブルに並べた

潤「時間なかったから
これしか作れなかった…ごめんね?」

そう言いながら
赤ワインをグラスに注いで
片方を手渡した

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