無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

Jun side

翔くんの買ってきてくれたケーキを
デザートに美味しく食べて

ワイングラスだけを残して
空いた食器をキッチンに下げて

代わりに赤い袋を手にして戻った

潤「メリークリスマス」

何度目かのクリスマスの挨拶をして
その袋を手渡した

翔「ありがとう…開けていい?」

頷きで返事を返して

袋のリボンが解かれるのを
ちょっとドキドキしながら見守る

翔「マフラー…と手袋?」

今年のクリスマスプレゼントは
翔くんお気に入りのブランドの冬の小物

潤「うん,…この間のZEROの時…」

そう言いながら
冬になりかけの月曜日の櫻井キャスターを思い出す

外で生中継をしてた翔くんの手は少し赤くて
寒そうにしていて…

中継中は手袋とかはもしかしたら
身につけられないのかもしれないけど

せめて終わったらすぐ暖まれるように,と

マフラーを持ってるのは知ってるけど
俺のあげたもので暖まって欲しいな,と

スーツにも合うような
でも私服にも合わせられるような

落ち着いた雰囲気の冬の小物をプレゼントにした

潤「これからもっと寒くなるから…
気に入ってくれたら使ってほしいな…」

そう言ってそのマフラーを
翔くんの手からとって
首にふわりと巻き付けた