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センニチコウ-変わらない愛を永遠に-

第18章 ポインセチア

Sho side

潤の手で首に巻かれたマフラーは
柔らかくて,肌触りがよくて…

翔「あったかい…ありがとう」

傍にいるときはもちろんだけど
そうやって離れて仕事していても
潤が見ててくれて
俺を気遣ってくれるのが嬉しい

翔「…俺幸せモノだなぁ…」

潤の手を掴んで自分の方に引き寄せて抱きしめる

なんで?と俺を覗き込む潤にそっと唇を重ねた

翔「こんなに可愛くて気の利く恋人が傍にいるから…」

抱き寄せたまま
手で顔を包み髪を撫でると
照れたような…でも嬉しそうな笑顔で俺を見つめる

翔「You're precious and treasured…」

潤「え…?」

キョトンとする潤をソファに座らせて
鞄から小さな箱を取り出した

翔「メリークリスマス!」

潤「ありがとうっ…」

いつもと違うクリスマス仕様の包装を解くと
見慣れたロゴが見えた

潤「あ…香水??…これ…翔くんのだ…」

箱を開けると俺のモノとは少し違うフォルムの瓶が丁寧に収まっていた

翔「You're precious and treasured
“かけがえのない宝物”ってタイトルがついてね
クリスマス限定の新作が出たんだよ…
これは潤に持っててほしいな…と思って」

潤が使ってる香水は斗真とお揃い…
それも,もちろん好きなんだけど…

翔「潤は…俺だけの宝物だから…」

匂いが気に入らなければ持っててくれるだけでいいよ?と言いながら

自己満足のプレゼントだなぁ…と苦笑いが漏れる

でも俺の香水の匂い…前に好きって言ってくれてたから…と

心の中で言い訳をして気にいってくれることを願った

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