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センニチコウ-変わらない愛を永遠に-

第18章 ポインセチア

Jun side

かけがえのない宝物…

その言葉に涙が溢れそうになって

でもそれを堪えて
貰った香水を1度プッシュして
中身を空中に散らした

辺りには翔くんの香りが広がって
すぅっと息を大きく吸い込む

潤「翔くんの匂いがする…」

そう言いながら
この香りをつけた温かい胸に
ぎゅっとくっついた

潤「ありがとう…1人の仕事の時はこっち使うね」

近くに翔くんがいる気がして
淋しくないから…と

首筋に鼻を近づけて香りを吸い込んだ

翔「気にいってくれてよかった
この匂い好きって言ってたからさ…」

潤「だってコレは翔くんの匂いだから…」

爽やかでいい匂いだよね

でも俺にとって重要なのはソコじゃなくて

翔くんがつけてる匂いって部分で…

そう言いながら愛用してる香水の隣に
貰った香水を並べて置いた

俺にとって大切な存在が2つ並んで
その光景に1人顔を緩めていると

後ろから翔くんの腕が回ってきた

潤「大事に使うね」

その腕の中で向きを変えて
唇を軽く重ねた

ふと視線を動かした先
少し開いていたカーテンの隙間から
ふわふわと白い物が見えた気がして

潤「あっ…」

思わず翔くんの腕を引っ張って
窓に近づいてカーテンを開けた

潤「雪……初雪だね!」

ホワイトクリスマスだな…なんて思いながら

隣に立った翔くんの手を握って

ふわふわと落ちてくる雪に

“来年のクリスマスも翔くんと過ごせますように…”

こっそり願って

雪に願い事なんて聞いたことないか,と1人で苦笑した

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