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センニチコウ-変わらない愛を永遠に-

第18章 ポインセチア

Jun side

浴室の照明は消して
翔くんが持ってきてくれたアロマキャンドルの
ぼんやりとした明かりで
2人で浴槽に入った

潤「いい匂い…」

微かに香るキャンドルの匂いに呟くと

翔「この匂い,潤好きそうだなって思ったんだ」

潤「ん,好き…」

そう言いながら胸元を後ろから
抱き締めてくれていた翔くんの手を

さりげなくお腹に降ろした

クリスマスのムードに
いつもと違う浴室の灯りと香りに
翔くんが纏う甘い雰囲気に

いつもとしてるコトは
あまり変わりないのに

心臓がドキドキして
胸に手を置かれていると
それが伝わりそうで恥ずかしかった

今日は素肌を晒すのにも
ちょっと緊張して

だからこのキャンドルだけの灯りは
少しありがたい

翔「そろそろあがろっか?」

翔くんの声で浴室を出て

リビングで髪を乾かしてもらう

でもサラサラと髪を撫でる手に
たまに首筋を擽る指先に

鼓動が落ち着かなくなって

潤「も,大丈夫…今度翔くんのやってあげる」

その手からドライヤーを奪って
翔くんの後ろに回った

ほんのり茶色がかった綺麗な髪を
傷まないように優しく乾かしていく

湯冷めしないようにしっかり乾かして
ドライヤーのスイッチを切ると

翔「ありがとう」

後ろを振り返った翔くんに
後頭部を包まれてキスをされて

それだけで顔が熱くなる

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