テキストサイズ

センニチコウ-変わらない愛を永遠に-

第2章 リナリア

Sho side

見舞いに来たはいいけど…
俺にそんなことができるのか…?

買ってきたモノを机に並べながら考え込む

とりあえずインスタントなら
おかゆも作れる
そう思って勝手に台所を借りた

悪戦苦闘の結果,台所を荒し
通常の半分の量になったおかゆを
どんぶりによそって

スポーツドリンクと冷えピたと
アイスノンとタオルと
ゼリーとリポDを抱えて

寝室に入った

ベッドを覗くと苦しそうに呼吸して眠っている潤がいた

ベッドサイドに持って来たものを置き額に手を当てる

…熱い…

さっきは気づかなかったけど
よく見ると着替えもしないで寝ている

撮影の…衣装のまま…

買い取りじゃん…
冷静なふりをしてそんなことを考える

クローゼットからスウェットを取り出してベッドサイドに戻った

かろうじて首に巻かれた
ネクタイに手をかけて
ゆっくりと引き抜く

潤「ん…」

熱くなった首筋に手があたり
潤が身じろいだ
その光景にドクンと躰中の血液が駆け巡る

ふぅ…と息を吐いて
汗で張り付いたシャツのボタンを一つずつ外す

露わになった潤の肌は
吸いつきそうなほど綺麗で
思わず手を滑らせた

潤「ックシュン…」

身を捩った潤がくしゃみをして
我に返った

…ヤバイ…

頭を振って自分を戒め
タオルで躰を拭いて着替えさせた

途中,何度も潤の香りに酔いそうになりながら…

ストーリーメニュー

TOPTOPへ