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センニチコウ-変わらない愛を永遠に-

第19章 シンビジウム

Jun side

翔「あの記事…違うからね…?」

ぎゅっとキツく抱き締めてくれながら
零れる声は不安そうで…

ようやく今日翔くんが
こんなに酔ってる理由がわかった気がした

もちろん友達と久しぶりに呑んで
楽しかったのもあるんだろうけど…

ずっと不安だったのかな

潤「知ってるよ?
仕事も忙しいし…時間が合えば俺といてくれるし…それ以外は今日みたいに予定教えてくれるし
浮気する暇なんて翔くんにはないでしょ?」

そう言って目元に溜まった涙を拭ってあげると

安心したように少し力が抜けて微笑んだ

潤「大丈夫,俺は翔くんを信じてるから」

俺に委ねてくる躰を抱き締めて
髪をふわふわ撫でながら

潤「ああやって記事が出るのをカモフラージュにして,逆に利用しちゃおうよ
世間にそう思わせておけば,俺らが2人でいるところをもし見られても,騒がれることもないだろうから」

…ね?

と微笑って見せると

ホッとしてるかんじなのに
どこかまだ不安そうで…

潤「俺は結婚なんかできなくても
翔くんがいてくれればそれで幸せだよ?」

翔くんが抱えている不安が
なくなることを願いながら

目の前にある唇に優しくキスをした

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