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センニチコウ-変わらない愛を永遠に-

第19章 シンビジウム

Sho side

髪を撫でながら…
顔を見て微笑みながら…

俺の欲しい言葉を次々にくれる

潤の気持ちを
ちゃんとわかってたつもりでも
どこか不安だった

それでも俺が不安がってたら
潤も不安になるかな?って

ずっと気付かないふりをしていた…

でも…

あの記事と
今日の同級生との会話と
お酒の力で…

いろんな感情がこみ上げてきて
抑えられなくなっていた

翔「んっ…」

重ねられた唇から
あたたかいモノが広がって

漠然と俺を支配していた
不安が消えていくのがわかる

結婚なんかできなくても
翔くんがいてくれればそれで幸せ…

俺がついさっき考えていたことと
同じ言葉をくれて

翔「じゅ…ん……愛してる…」

滞っていた不安の代わりに
愛おしさがどんどん溢れ出てきた

ソファに沈む躰をさらに押し付けて
抱きしめて首筋に顔を埋める

潤「あっ…んっ…翔く…っん」

翔「じゅん…ありがと…居て,くれて…幸せ…愛してる…」

回らない頭でコトバを繋ぎながら
潤の躰に舌を這わす

潤「はっぁっ…あ…待っ…ん…先に,お風呂…入ろ?」

シャツのボタンを半分まで開ける手をやんわり包まれて

潤「ね?」

と可愛く微笑まれた


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