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センニチコウ-変わらない愛を永遠に-

第19章 シンビジウム

Sho side

翔「えっと…じゃぁ…ここに水零したのも…?」

潤「翔くんが無理やりちゅーして,離れちゃダメって言ったから」

…俺,そんなこと言う??

潤「可愛かったよ~?“じゅん,だっこー”とか言って,超わがままでさ」

…穴があったら入りたい…

翔「…ご…めん…」

俺は机に突っ伏して動けなくなった
…顔が熱くてあげられない…

潤「あーあ…覚えてないのか~…」

潤の残念そうな声が聞こえてくる

でも正直…覚えて無くて良かった…と思う自分もいる

だって恥ずかしすぎるだろ…なんだよ,だっこって…
俺がするならわかるけどさ…

潤「翔くんの理想のタイプも忘れちゃったかぁー…」

突っ伏してる俺の背後に潤の温もりを感じて顔をあげた

翔「理想のタイプ…?なんで知ってるの?」

潤「え?」

それって…飲んでる時に
皆に聞かれた話じゃなかったっけ…?

翔「料理上手で…何事にも一生懸命で,自分に厳しくて,皆に頼りにされて,気が利いて,バリバリ働いてカッコいいんだけど,甘え上手で…笑顔が天使みたいな子?」

たしかこんな風に答えた気がする…

翔「みんなに言ったら“注文多すぎ”って言われたけど…いるよね,まさに…こんなヒト」

照れ隠しにちょっと笑って
潤を指さすとキョトンとしてる

そんな顔も可愛い

あぁ…そんな話してて…
会いたくなったんだった…

それで電話したんだっけな

背後にいた潤の手を引いて
自分の膝の上に乗せて
ギューっと抱きしめた

…うん…この温もりは覚えてる気がする…

俺の一番安心できる場所…

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