テキストサイズ

センニチコウ-変わらない愛を永遠に-

第22章 グラジオラス

Jun side

昼間遊んでいた時は
どの方向を見ても雲なんてないくらいの
綺麗な青空で

今は空から落ちてくる雪が
“翔くんと露天風呂に入っている”
この空間のムードを造りあげてくれて

今日は天気に恵まれた日だと思う


潤「翔くん…」

お湯の中で探り当てた
翔くんの手をとって指を絡めて握る

翔「ん?」

翔くんもその手をきゅっと握ってくれる

潤「来てよかったね…」

肩に凭れてた躰を起き上がらせて

翔くんの方を向いて唇を近づけると

翔「またお忍びしような」

後頭部を引き寄せられて

翔くんの首筋に顔が埋められた

潤「やっぱり冬じゃなきゃバレるかなー…」

オフがとれれば
翔くんと2人でお花見とかもいいな…

翔「桜も一緒に見たいな…」

心の声を読まれたのかと思うくらい

思っていたことが翔くんと同じで

潤「穴場スポット探してみようか」

嬉しくてぎゅっと抱きつくと

翔「夏は花火も見たいな」

ちゅっと軽いキスが落ちてきて

翔「そろそろあがるか」

立ち上がった翔くんの背中を追いかけた

冬の雪は一緒に見たから…
次は春の桜
それから夏の花火
秋は…綺麗な満月?

いろんな季節をこれからも一緒に見たいな

次の予定を考えることができることが嬉しくて

お花見を考えると今からワクワクしてきて

脱衣所で
浴衣姿の翔くんの首に腕を回して
唇を重ねた

ストーリーメニュー

TOPTOPへ