テキストサイズ

センニチコウ-変わらない愛を永遠に-

第3章 コチョウラン

Jun side

叶うことなんてないと思っていた想いが叶って

その幸せをしっかり噛み締める前に

気付いたらベッドの上で
翔くんに見下ろされていた

翔「俺が,怖い…?」

瞳の奥に熱を宿した翔くんに見つめられる
いつも優しく笑ってた翔くんの
こんな顔見るのは初めてで

でも髪に触れる翔くんの手は
いつも通り優しくて

だから緊張はするけど怖くなんてない

その手にすり寄って首を振れば

翔「好きだよ…」

そう言って
髪の毛に優しくキスをされてから

ゆっくりベッドに押し倒された


潤「んんっ…ん…はぁっ…しょ,くんっ…」

翔「んっ…じゅ,ん……」

互いに何度も名前を呼びながら
深く深く唇を重ね合わせて

口の端からどっちのモノかもわからない
唾液が伝い落ちていく

シャツの中に翔くんの手が入ってきて
素肌を撫でられて

ピクンと躰が跳ねる

その手が上にあがってきて

これからの行為を考えると
やっぱり緊張して恥ずかしくて

潤「あ…シャワー浴びてないから……」

身を捩りながら
悪足掻きのような言葉を発するけど

翔「そんなのいいよ…
もう我慢できねえ…」

低い声で言われて
その声が熱を孕んでいて

ドクン,と心臓が揺れた

ストーリーメニュー

TOPTOPへ