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センニチコウ-変わらない愛を永遠に-

第28章 レッドゼラニウム

Jun side

翔「ごめんな」

謝らなきゃ…

淋しかっただけなんだ…ってちゃんと伝えなきゃ…

そう思うのに
素直になれない性格が邪魔して
何も言えない俺に

翔くんが先に折れてくれて

潤「んっ……んん…っ…はぁっ…」

優しくキスをしてくれる

潤「…俺も…ごめんなさい…」

唇が離れて翔くんの胸に顔を埋めて
呟くように謝ると

抱きしめてる腕で髪を撫でてくれて

その柔らかい手つきに
意地を張ってた気持ちが解けていく

潤「ちゃんと起こしてくれてるのに…起きれなくて…それなのに我が儘言って…ごめんなさい…」

ぎゅって抱きついたまま言葉を紡ぐと

翔「とりあえず中に入ろう?」

翔くんにそう言われてまだ玄関なことを思い出した

靴を脱いで手を繋いで…

並んでソファに座って

どちらからともなく背中に腕を回した

潤「…淋しかったんだ…」

ポツリと呟けば

翔「わかってる…ごめん…」

ぎゅっと背中の腕に力がこもった

潤「ちゃんと起きれるように頑張るから…」

こんなことを言うのは
女々しくて恥ずかしいけど…

でももうこんな喧嘩したくないから…

潤「おはようのキスとかしたりして…お風呂も一緒に入りたい……」

赤くなった顔を見られないように
首筋にキツく頬をくっつけた

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