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センニチコウ-変わらない愛を永遠に-

第31章 ユウガオ

Sho side

躰があったまって
余計力の抜けた潤の躰を
バスローブに包んで抱え上げた

潤「重いでしょ?」

翔「大丈夫…ふふ…大きくなったね」

潤「もー,すぐ子供扱いするー…」

拗ねて俺の首にギュッとしがみつく姿は
子供みたいだけどね…

でもそれは言わないで
しっかり抱きしめたまま
リビングのソファに降ろした

寒くないようにブランケットを潤に掛けて
部屋の暖房をつけた

翔「なんか飲む?ビール?」

潤「ん,翔くんと同じのがいい」

俺がキッチンでビールと簡単なつまみを用意してると

潤がDVDをデッキにセットしてくれた

もう俺の家も,潤の家も
どちらもしっかり俺たちの空間になってて
当たり前のように自然に動けるのが嬉しくて心地良い

潤「ありがとう」

ビールを手渡すとソファに沈んで
ブランケットごと潤を抱えた

翔「あったかいな」

潤「このまま映画見ていい?」

いーよ,と髪を撫でると
ギュッと抱きついて
胸に頭を載せた

翔「予告だけ見たけど,斗真格好良かったよなー!楽しみにしてたんだ,ありがとなっ」

頭をポンポンと撫でて顔を覗くと
リモコンに手を伸ばして
スタートボタンを押そうとした手が止まり
怪訝な表情で俺を見上げてきた

翔「…どした?見ないの?」

変な事言ったかな…?と首をかしげると

潤「…俺のが格好いいもん…」

頬を膨らまして呟いた

翔「ぷっ…ははっ…はいはい,潤のが格好いいよ?」

その可愛さに,思わず吹き出して
笑いながら言うと,いっそう頬が膨れていく

潤「見るのやめよーかな…」

翔「ちょ,見たいー!ごめんって,潤のが格好良いし,俺の好みは潤だけだよ?」

リモコンを隠そうとするから慌ててその手を掴んで

額にちゅっとキスを落とした

潤「本当?」

翔「当たり前だろ?」

潤「じゃぁ,見よっか…」

ニコッと笑って,また胸に頭を載せて
DVDのスタートを押した

…可愛い………

映画会社のテロップが光るのと同時に
潤の躰を引き上げて唇を塞いだ

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