センニチコウ-変わらない愛を永遠に-
第33章 フクジュソウ
Jun side
最初外に出てきたときは
北海道の気温に躰が竦んでいたけど
カマクラを作り終える頃には
躰がポカポカしていた
翔くんは額に浮かぶ汗を拭っている
2人で出来立てのカマクラの中に入って
雪の壁を背凭れに腰を下ろした
翔「雪の中ってあったかいな…」
潤「冬眠するクマの気持ちもわかるよね」
翔「クマが冬眠するのは雪の中じゃなくて山の巣だろ?」
潤「あ,そっか」
くだらない話で笑いあいながら
ちょっと休憩してから
2人で甘酒を貰ってきた
潤「乾杯?」
翔「2人きりのお正月に?」
景色がいいわけでもない場所だけど
特別に用意してもらったここで
翔くんと2人きり
新年を祝える幸せを噛み締めながら
あったかい甘酒の入ったお椀を軽くぶつけた
潤「おいしー…久しぶりに飲んだよ,甘酒…」
甘酒を口に運びながら
手近に残っていた柔らかい雪を丸める
翔「俺も甘酒いつぶりかなー…って何してんの?」
4つの丸い玉を2つずつ重ねて
潤「ん?雪だるま作ってんの♪」
それをテーブルの上に飾った
翔「スキーの時も作ってたよな…俺と潤?」
潤「うん,そう…旅行の記念…」
腕になるような枝が欲しいな…と顔をあげると
雪だるまから離れた手が引っ張られて
潤「んぅっ…んっ…んん…っ」
微かに甘酒の味がする
甘い舌が口の中にはいってきた
最初外に出てきたときは
北海道の気温に躰が竦んでいたけど
カマクラを作り終える頃には
躰がポカポカしていた
翔くんは額に浮かぶ汗を拭っている
2人で出来立てのカマクラの中に入って
雪の壁を背凭れに腰を下ろした
翔「雪の中ってあったかいな…」
潤「冬眠するクマの気持ちもわかるよね」
翔「クマが冬眠するのは雪の中じゃなくて山の巣だろ?」
潤「あ,そっか」
くだらない話で笑いあいながら
ちょっと休憩してから
2人で甘酒を貰ってきた
潤「乾杯?」
翔「2人きりのお正月に?」
景色がいいわけでもない場所だけど
特別に用意してもらったここで
翔くんと2人きり
新年を祝える幸せを噛み締めながら
あったかい甘酒の入ったお椀を軽くぶつけた
潤「おいしー…久しぶりに飲んだよ,甘酒…」
甘酒を口に運びながら
手近に残っていた柔らかい雪を丸める
翔「俺も甘酒いつぶりかなー…って何してんの?」
4つの丸い玉を2つずつ重ねて
潤「ん?雪だるま作ってんの♪」
それをテーブルの上に飾った
翔「スキーの時も作ってたよな…俺と潤?」
潤「うん,そう…旅行の記念…」
腕になるような枝が欲しいな…と顔をあげると
雪だるまから離れた手が引っ張られて
潤「んぅっ…んっ…んん…っ」
微かに甘酒の味がする
甘い舌が口の中にはいってきた