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センニチコウ-変わらない愛を永遠に-

第36章 サボテン

Sho side

翔「潤…」

押し返された手をそっと握ると
ハッとした顔で俺を見る

潤「あ…ごめ…っ…ちが…っ」

震えるように泣き出した

揺れる肩をそっと撫でて
大丈夫だから…と落ち着くのを待ってみる

潤「っ…翔く…ん…んっ…」

また謝りそうになった口をそっと塞いだ

翔「ん…潤…目,閉じないで…俺を見てて…?ずっと傍にいるから…」

顎に手を添えて俺の方を向かせると
潤んだ瞳が俺を見て揺れている

こんな顔をさせてるのは俺で…
泣かせたくないのに…こんなことしかできない…

でも…俺を見て…俺だけを感じて…

嫌な記憶を俺で塗りつぶしたい…

手を視線に入るように顔から滑らせて
もう一度首筋…鎖骨…胸に降ろした

潤「っ…はぁっ…んっ」

ビクンと躰を強張らせて
俺の腕をぎゅっと握った

翔「潤…愛してる…」

細められた瞳を覗くように
視線を絡めて声を届けた

潤「…翔…くんっ…」

その声に,瞼を開けて
潤んだ瞳で俺を見てくれた

胸に降ろした手を
一度自分の唇に寄せて
指を濡らす

その濡らした指で
胸の飾りをくるくると撫でるように優しく触った

潤「ぁっ…ぁ…ん…」

躰は強張っているけど
少しは感じてる?

翔「潤…気持ちよかったら,ちゃんと言って?」

視線は絡めたまま
抱きしめていた躰を少しだけ離して

硬くなりつつある反対の尖りも
同じように濡らした指でくるくると撫でた

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