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センニチコウ-変わらない愛を永遠に-

第36章 サボテン

Jun side

次の日は萩原さんが働いている局で
レギュラー番組の収録で

でも昨日までと違って気持ちが楽で
いつものように楽しく収録を終えられた

ゲストと話し込んでる翔くんを置いて
それぞれ楽屋に戻る中

ニノと一緒にトイレに寄った

「お疲れ様です」

トイレから出たとき突然声をかけられて
その声に肩が跳ねた

和「あ,ZEROの…お疲れ様です…潤くん?」

1歩後ずさった俺をニノが不思議そうに見てきて

潤「あ…」

慌てて頭を下げた

「松本くん,この間の話の続き,いいですか?」

そう言ってさり気なく肩に腕を回されて
ビクンと躰が強ばる

でもニノがいるから…
変な心配かけたくないから…

潤「はい…ごめんニノ,先戻ってて?」

笑顔を向けると

和「ん,わかった」

訝しそうに俺を見ながら
萩原さんに一礼して戻っていった

「こっちで話しましょう」

肩から腕を外して前を歩く萩原さんを

潤「…はい…」

震える足で追いかける

近くの空いてる楽屋のドアを開けられて
促されるまま入って…

すぐに壁際に追い詰められる…

潤「やめ…てくださっ…」

腕で躰を庇っても力で敵わないから意味がなくて

着ていたシャツのボタンを外されて素肌が晒される

「松本くん…」

近すぎる距離の萩原さんの吐息がかかって
目をぎゅっと瞑って顔を背ける

ベルトに手がかかって金属音を鳴らしながら外されて…

潤「やだっ…」

震える躰が限界で崩れ落ちそうになったとき

大きな音がして楽屋のドアが開いた

その音にびっくりして
視線を動かすと

潤「…しょ,くん…っ」

走ったのか少し息を乱した翔くんが立っていた

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