テキストサイズ

センニチコウ-変わらない愛を永遠に-

第39章 ヒマワリ

Jun side

手のひらの上の綺麗な紫と赤のアンクレットも
目の前の翔くんの顔も涙で歪む

潤「俺もっ…ずっと翔くんは特別だった…先輩だけどメンバーだけど…っ…好きだった…」

憧れて大きな背中を追いかけて…
でもその背中をいつの間にか違う目で見てた

原点回帰
15年前の翔くんの気持ち

それを聞いて頭の中にデビュー当時の気持ちが蘇ってきた

翔「潤…愛してる…」

頬を伝う涙を翔くんが拭ってくれて

翔「貸して?」

手の中のアンクレットを持った翔くんが
ソファの下…俺の足元に座った

左の足首にそれがはめられて

翔「アンクレットにも…意味があるんだよ」

そう言いながら立ち上がった翔くんの顔が近づいてくる

潤「んっ…ん…意味…?」

その唇を受け止めて聞き返すと

翔「左は“恋人がいます”って意味」

これからもずっと潤は俺の大切な人だから

そう言ってもう1度深く唇が重なる

潤「んん…っ…ふぁ…んっ」

水音をたてながら
柔らかく舌が絡めとられて

愛してる…とか
翔くんも俺の大切な人だ…とか

言いたい言葉が
言おうとした言葉が

翔くんの口の中に吸い込まれて

でもその甘さがもっと欲しくて

首に腕を絡めて
口内を擽る舌に吸い付いた

ストーリーメニュー

TOPTOPへ