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センニチコウ-変わらない愛を永遠に-

第41章 スターチス

Sho side

外の光が瞼に光って
目を開けると

潤がしっかりくっついて眠っていた

不安と戦って
責任を背負って
潤も戦ってる

俺の仕事は,期待に応えることと
潤を支えること…

もう一度心に決めて
愛しい温もりを抱きしめた

潤「ん…」

潤が身じろいでうっすらと瞼を開ける

それに微笑み返して
ふわふわの茶色い髪を撫でた

手を離すと,目を開けて

潤「もっとして…」

と強請ってくる

その可愛さに
ドキドキするのを堪えて

また髪を撫でた

潤「翔くんに撫でてもらうの…気持ちいい…」

本当に気持ちよさそうに…
日向ぼっこしてる猫みたいに

朝日をうっすらと浴びて
俺の手にすり寄ってくる

少しだけ躰を起こして
潤を抱えるように包んで
また髪を撫でた

今だけ…

戦場から離れて癒されるみたいに
お互いの温もりに浸った


―ピンポン―


不意に部屋のチャイムが鳴った

翔「あ…誰だろ…」

俺が反応しても
潤は身じろぎせず
俺の腕の中に居たまま

潤「……出なきゃダメ?」

あからさまに不貞腐れた顔をする

朝の時間を邪魔されるの…嫌いだよなぁ…

苦笑しつつ諭すように髪を撫でた

翔「…智くんかニノかもしれないよ…?」

その言葉にぴくっと反応して
渋々立ち上がった

やっぱり二人の事は心配だから…ね…

潤は脱ぎ捨ててあった
スウェットを羽織って
ベッドルームを出ていった

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