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センニチコウ-変わらない愛を永遠に-

第44章 ドラセナ

Sho side

膝の上に頭を置いて
横になる潤に上着をかけて

しばらく自分の冷たい手を
額にあてがっていると

目を閉じて,規則正しい呼吸になってくる

完全に眠ってはいないだろうけど
ちゃんと休んでくれてるのが嬉しかった

俺もソファに凭れて休んでいると
ポケットの中の携帯が振動した

和〔イチャイチャ禁止〕

雅〔仕事中ですよ~〕

智〔時間だよ〕

それぞれからメッセージが入っていた

翔〔了解〕

あえて触れずに,端的に返して
携帯をしまった

翔「潤…そろそろだって…いける?」

肩に手を置くとゆっくり目を開けた

潤「ん…ぁ…寝てた…」

寝てたのか…

翔「昨日あんま寝れなかった?」

起き上がる躰を支えながら聞くと
振り向いて抱き着いてきた

潤「だって…翔くんが近くに居ないから寒かった…」

ちょっと拗ねたような言い方…
え?俺のせい?

潤「あとね,翔くんベッドから落ちそうになるし…布団落っことしちゃうし…」

翔「あーもー!!わかったよ,俺が悪かったっ」

言葉を遮ってギュッと抱きしめた

潤「ちゅーしてくれたら許す…」

言葉とは裏腹に遠慮がちに顔を上げるから

少し赤い頬に手を添えて唇を重ねた

重なった瞬間
またポケットで携帯が振動した

和〔イチャイチャ禁止!!〕

雅〔はーやーくー〕

智〔今スタッフ行ったよ〕

その通知に慌てて立ち上がって
楽屋の鍵をあけた

「櫻井さん,松本さん,お願いします」

直後にノックされて
皆の待つスタジオに
二人並んで向かった

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