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センニチコウ-変わらない愛を永遠に-

第44章 ドラセナ

Sho side

翔「今日は俺が運転して帰るね」

エレベーターの中で
二人きりになった隙をみて言うと

潤「…うん…お願いします…」

意外とすんなり鍵を渡してくれた

潤の車だし…またどっちが運転するって喧嘩になるかと思ったけど

昨日今日でさすがに懲りたよな…

駐車場について,車に乗り込んで
いつものように唇を寄せる

潤「ん…んんっ…はぁっ…うつるかも…」

翔「同じ原因で同じ菌持ってるんだから大丈夫…」

…寝冷えみたいなものだから
うつるようなものじゃないけど

同じ原因ってのが…少しだけ嬉しい…

いや…くだらない理由で風邪ひいといて…嬉しいとか言ってたら絶対みんなに怒られるけどね…

潤「翔くん…?」

車を走らせてしばらくすると

助手席から潤が不思議そうな顔で覗いていた

潤「なんか…にやけてるよ?」

翔「え…?」

マジか…俺…ホント顔に出るなぁ…

潤「どーしたの?」

潤が可愛い笑顔を向けてくるから
赤信号でサイドブレーキを引いて
また頭を引き寄せて唇を重ねた

潤「んんっ…しょ…見えちゃうよっ…」

潤は慌てて躰を離して
キャップを目深にかぶりなおした

翔「ごめん…なんか…潤が横に居てくれて嬉しいなって思って」

サイドブレーキを降ろして
車を発進させる

その手に潤の手が重なった

潤「俺も嬉しい…」

そう呟いて,また可愛く笑っていた

…早く家に着かないかな…

はやる気持ちを抑えて
潤の家まで車を走らせた

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