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過激BL短編集

第12章 たこ焼き〜外はさくさく中はとろとろ〜

「ごめん、怒らせるつもりはなくて…。ただ、俺が明るくできひんのかなぁって。寂しくなるねん、たまに」

「実は関係ないよ。関係ないわけじゃないけど、責任感じんといてや」


お互い探り合うように、傷つけては傷つけたことに後悔をして、何もかもを白紙に戻す。
好きだから前に進まない。

2人とも仮面を被ってる。本性で付き合えていない。わかってるのにお互い、どうしようもなかった。

「智が…笑ってるだけで…いいのになぁ」

実はさらさらの黒髪で、釣り目。
その整った顔が俺の横で歪んでいる。

「やめてや…悲しくなるやん」

楽しくないわけじゃないんやけど。
なんでうまくいかんのやろう。俺だけいつも。

「よいっ…しょ…」
俺は重い腰を上げて立ち上がろうとする。
冷蔵庫からなにか持ってくるために。

「行くな」

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