過激BL短編集
第12章 たこ焼き〜外はさくさく中はとろとろ〜
鎖骨につけられた傷がジンジンと脈打つように痛む。
ジンジンと脈打つように気持ち良くなる。
「ん…どうしよう」
実がキョロキョロ何かを探している。
「どしたん?」
「手、縛りたいんやけど、なんかないかなって」
無意識に「縛りたい」という言葉に反応してしまう。
「そんな縛られたいん?今顔めっちゃトロンとしたけど」
恥ずかしさで顔が熱くなる。
「そ、そんなことない…」
実がネクタイを持ってきて、俺を起こし、器用に俺の腕を後ろに縛る。
実の目って釣り目やのに優しく感じるってなんかすごいなぁ。
とかぼーっと考えていると視界が暗くなった。
「んん!?」
どうやら実愛用のアイマスクで目隠しをされたようだ。