過激BL短編集
第12章 たこ焼き〜外はさくさく中はとろとろ〜
「へぁ…んぅっ…」
実の指が口の中で暴れる。
我慢汁の味が広がって顔が歪む。
「やっぱ虐められるの向いてるやん。普通こんなん嫌やろ」
嫌だ。嫌だけど体が喜んでる。
嫌ではないのかなぁ。
「また首輪とか買ってきてあげるわ」
俺の事を抱き寄せた実が耳元で囁く。
言葉の意味と耳にかかる吐息でまた身震いする。
「実…声かっこいいの反則やわ…」
今までそんなに意識していなかった声。
頭に響くように、直接快感に繋がってしまいそうな低くて通る声。
「そんなん、目の前で目隠しされて酷いことされても従順で、腰動いちゃってるほうが反則なんやけど」
触りたくて触って欲しくて、それを抑えることができなくて。
「だって、全然触ってくれへんから」