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過激BL短編集

第12章 たこ焼き〜外はさくさく中はとろとろ〜


頭を抑えられて自分では抵抗ができない。
喉の奥をガンガンと突かれて苦しいし吐きそうになる。

俺は体のバランスを崩して横に倒れてしまった。

涙が出るくらい咳込む。
体の中から何かを必死に出すみたいに。

「智…。なんで俺はさぁ、こうやって傷つけないと愛情を感じられないし感じさせられないと思っちゃうんやろう。辛いよな、ごめんな…。でもそれ以上にもっともっと泣かせたい、壊したいって思っちゃうねん」

ベッドに座りこんだ実が暗い声で言う。

辛いけど、俺も正直嫌じゃないんだよ。
でもなんて伝えたらいいのか。


「俺…嫌いじゃない…これ」
ストレートに思ったことをぶつける。でもまだ咳は止まらないし、涙で視界は霞む。

「無理してへん?」
「無理しとったら、とっくにちんこ萎えてるし」

実がニヤッと笑って俺に抱きつく。

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