過激BL短編集
第16章 甘えたい彼氏
「じゃあ俺が寝たって文句ないよな。おやすみ」
悠太が寝返りをうって寝ようとする。
「嘘じゃん、好き好き好き。ああすごい悠太くんの髪の毛いい匂いする大好き」
髪の毛に顔を埋める。
「くすぐったいからぁ…っ離れろ…」
「あれ、悠太くん気持ちいい時の声出てる」
俺はすかさず悠太に布団の中で抱きつく。
雲がなくなったのか、少し月の明かりで周りが見えるようになった。
悠太の耳が紅くなっている。
「お前も気持ちよくなろうとしてるじゃん。硬いの当たってるし」
モゾモゾと悠太が動いたと思うと、こっちを向いた。
何も言わず俺にディープキスをする。
「ちゃんと気持ちよくしてくれたら許す」
ちょっと照れながら頬を膨らませて怒る顔がなんとも愛おしい。