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にじいろ。

第5章 傷痕と嫉妬の狭間で。

〜 雅紀Side 〜



シャツを脱がせると
かずが俺に背を向けた


あの時の衝撃が蘇る
痛ましいほどの傷跡

『目を逸らしちゃダメだ』

自分に言い聞かせて。


かずの肩から腕を
傷痕を
そっと撫でた




傷跡に唇を近付ける

俺、震えてる…?




傷跡の一つ、一つに
キスを落としていく

その度に
かずの背中がピクッと反応する



チュッ

和也「……んっっ」

痛いよね、我慢してね



チュッ

和也「…うっ……!」

好きだよ、かず






和也「…ハァ…ハァ…」




消毒だよ



俺が
癒やしてあげる。

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