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にじいろ。

第8章 もうひとつの『初めて』。

ー ガチャッ ー



雅紀「うほっ。涼しー」


風呂から上がったまーくんが
ペットボトルをサイドテーブルに置いたと思うと
ベッドにドサッと大の字になった


上半身裸でその格好って
無防備だねぇ
誘ってんの?



和也「気が効くでしょ?」

エアコン点けといたからね


雅紀「褒めてつかわす。こっちゃ来い♪」

殿様気分で手招きするから
隣りに寝転ばずに
馬乗りになってやった

残念だけど
殿様気分はここまでだよ?
今日は姫になってもらうんだから。


上から見下ろして
まーくんのサラサラな髪を撫でる


和也「可愛い」

雅紀「可愛いのはかずの方でしょ?」

和也「まーくんだって可愛いよ?」



チュッと口付けて
指で首筋をなぞる


雅紀「…んっ」



やっぱり可愛い。

サイドテーブルのペットボトルのお茶が視界に入った



ちょっとイタズラしちゃおう♡

お茶を口に含むと
冷蔵庫から取り出したばかりなのか
キンと冷たい。

俺はそれを飲み込まずに
まーくんに口移した



雅紀「んぐっ?!」


うはっ♡慌ててる(笑)


和也「もっと飲む?」

雅紀「飲む。飲ませて?」



もう一度口に含み
俺からまーくんへと
ゆっくりお茶を口移して
そのまま舌を絡ませた

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