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にじいろ。

第9章 前世の記憶。

……ん…朝か…

陽の光の眩しさで目が覚めた



俺、まーくんにしがみついて寝てたんだ…


手をそっと握った

やっぱり似てんのな、爪の形…



握った手を額にくっつけて目を閉じた







『生まれる前から僕達は…

ずっと

ずっと

一緒だったんだよ…』







えっ?! 何…?

確かに聞こえた、声


まーくんの声でも
俺の声でもない





ー コンコン ー

ドアをノックする音が聞こえた

翔「ニノ?」



ドアを開けると翔くんが立っていた

和也「おはよ。智くんは?」

翔「まだ…寝てる」


ですよね。


翔「雅紀は?」

和也「寝てるよ」




翔「…」
和也「…」



自分達で企てたことだけど
お互い決行したとわかると気恥ずかしい


翔「リビング行く?潤居るし」

和也「そーしよっか」


気まずい雰囲気のまま
二人で階段を降りた

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