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にじいろ。

第10章 悪魔なアイツ。

和也「会っても?」

雅紀「…え?」

和也「Kazに会っても、惚れない?」

雅紀「惚れないっつーの…」

和也「俺と瓜二つなのに?」

雅紀「瓜二つだって、ソイツはかずじゃないだろ!
俺が好きなのはかずだけだし…」

和也「じゃあなんであんなに心鷲掴みされたみたいになってたわけ?」

雅紀「びっくりしただけだって」

和也「ふぅん」

雅紀「俺のこと信じられない?」

和也「そーじゃないけど…」



かずの瞳が揺れた

あぁ、不安なんだ



雅紀「証明しようか?」

和也「…」



両手でかずを引き寄せて
優しくキスをした



雅紀「不安にさせてごめん」



もう一度キスをする



雅紀「でもホントにそんなんじゃないから
好きなのはお前だけだから」



かずの表情がフッと柔らかくなった



体を起こして面と向き合うと
ギュッと抱きしめた






雅紀「かずを抱きたい。抱いてもいい?」






かずが
コクン、と頷いた

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