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にじいろ。

第12章 慟哭。

翔「あっ、ごめん。俺そろそろ塾行かないと…」

雅紀「ほんとだ!もうこんな時間じゃん!」

和也「そろそろ行きますか」


ファミレスを出て
『じゃあ』
駅と反対側に歩き出す翔くんの後ろ姿が
いたたまれなくて。


潤「待って!俺、そっち方面に用事あるんだった。
翔くん、一緒にいい?」

翔「そっか、じゃあ一緒に行こっか
またな、雅紀、ニノ」

雅紀「またね!」

和也「塾頑張ってね!」

翔「おう!」

潤「じゃーな!」


手を振って二人と別れた



翔「用事って?」

潤「え?あー…買い物?」

翔「女の子にプレゼントとか?」

潤「まぁそんなとこかな」



街の方に向かって歩き出した

ごめん。翔くん
俺、嘘ついた

どうしても放っておけなくて
何か話してくれたらいいと思って。


でもこんなこと言ったらあなたは
『俺はそんなに豆腐メンタルじゃねぇよ』
って
眉をハの字にして笑うんだろうな

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