にじいろ。
第13章 迷宮ラブソング。
雅紀「冷たっ!」
杏奈「あ。やっぱり降ってきた」
杏奈がリュックから赤い折り畳み傘を取り出した
雅紀「用意いいね?なんか女の子っぽい」
杏奈「降水確率70パーって天気予報で言ってたでしょ?
ってゆーか、『ぽい』んじゃなくて、女なんですけど!
そーゆーこと言うと傘入れてやんないよ?」
雅紀「入れてくれんの?」
杏奈「帰る方向同じでしょ」
雅紀「確かに。あ、俺が持つよ」
相合傘とかチョー恥ずかしいけど
相手は杏奈だし
ま、いっか
家に向かって歩き始めた
雅紀「もうちょっとこっち来いって。濡れるだろ?」
杏奈の肩を引き寄せた
杏奈「うわぁー、もう、こんなの絶対誰かに見られたくない」
雅紀「お前が入れてくれるって言ったんじゃんか」
杏奈「いや、そうだけどさ…」
雅紀「じゃあ、誰なら良かったんだよ?」
杏奈「…」
なんとなく。
なんとなくだけど
杏奈は中学の時から潤のことが好きなんじゃないかって思ってた
でも
当時、それを聞くことは出来なかった
聞いてみようか
潤も、まんざらでもないかもしれない。
杏奈「あ。やっぱり降ってきた」
杏奈がリュックから赤い折り畳み傘を取り出した
雅紀「用意いいね?なんか女の子っぽい」
杏奈「降水確率70パーって天気予報で言ってたでしょ?
ってゆーか、『ぽい』んじゃなくて、女なんですけど!
そーゆーこと言うと傘入れてやんないよ?」
雅紀「入れてくれんの?」
杏奈「帰る方向同じでしょ」
雅紀「確かに。あ、俺が持つよ」
相合傘とかチョー恥ずかしいけど
相手は杏奈だし
ま、いっか
家に向かって歩き始めた
雅紀「もうちょっとこっち来いって。濡れるだろ?」
杏奈の肩を引き寄せた
杏奈「うわぁー、もう、こんなの絶対誰かに見られたくない」
雅紀「お前が入れてくれるって言ったんじゃんか」
杏奈「いや、そうだけどさ…」
雅紀「じゃあ、誰なら良かったんだよ?」
杏奈「…」
なんとなく。
なんとなくだけど
杏奈は中学の時から潤のことが好きなんじゃないかって思ってた
でも
当時、それを聞くことは出来なかった
聞いてみようか
潤も、まんざらでもないかもしれない。