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にじいろ。

第13章 迷宮ラブソング。

どれくらい
その場所に佇んでいたのか


気が付くと雨は既に止んでいて
手を伸ばせば吸い込まれそうな
黒の世界の中に居た





何やってんだ、俺…





重い足を引きずって
玄関の扉を開けると
その場にへたり込んだ







雅紀「かず?」


目が合った。


雅紀「かず!!」






俺の名前を呼ぶな。






雅紀「早く拭かないと風引いちゃ…!」
和也「触るな…」



雅紀「えっ…?」







和也「俺に触るな!!!」











そこで

俺の意識が途絶えた

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