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にじいろ。

第1章 出逢いは突然に。

動揺が隠せなかった
今まで『男』の『お』の字も無かった母ちゃんから
「紹介したい人がいる」だなんてさ


十中八九、男だよな…
彼氏かぁ…あの母ちゃんに……

マジかぁ…



ショックを隠しきれないまま
俺はいつもの道を歩き、駅へと向かった




潤「うぃーす」

タバコ屋の角を曲がる手前で
気怠そうに前から歩いてきたのは
同じ高校に通う、親友の潤だった


雅紀「あっ…潤。おはよ!」

潤「アレ? 珍しく元気なくね?
顔引きつってんぞ?
つか、食パン咥えて歩いてるとか漫画かよ(笑)」


潤が俺の気持ちも知らないで
クックックと声を殺して笑う


雅紀「う、うるさいっっ!朝忙しくてバタバタしてたんだよ…!」

トーストを一気に口に押し込み、速足で先を急ごうとすると





潤が後ろから俺の肩をガッと掴んだ





潤「まー

お前、何かあったの?」

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