にじいろ。
第15章 それぞれの誓い。
俺たちが初めて出逢った
入学式のあの日の
世の中全てが敵だとでも言いたげな
荒んだ眼をしてた斗真が嘘のようだ
斗真「潤っ…苦し…」
潤「あぁ、ごめん
なぁ、斗真
お前さ、何抱えてんの…?」
斗真「…え?」
一瞬、斗真の目が曇った
潤「何でも話せよ、俺に。
『特別』にさ」
斗真は俺に
ある日突然居なくなった母親のこと
中学時代
荒れて散々悪さをしたこと
父親との確執
色んな話をしてくれた
『みんな俺から離れていった
人を信じられなくて
差し伸べられた手も振り払ってきた』
と言った
斗真「…潤が手を差し伸べてくれた時…
振り払っちゃダメだって思った
この手を取ったら
俺、変われるんじゃないかって…」
斗真の手をギュッと握った
潤「俺はお前を一人にしねぇよ。
『特別』だからな?」
小さなアパートの
小さな一室で
俺たちはもう一度唇を重ねて
絡めた指に『特別』を誓った。
入学式のあの日の
世の中全てが敵だとでも言いたげな
荒んだ眼をしてた斗真が嘘のようだ
斗真「潤っ…苦し…」
潤「あぁ、ごめん
なぁ、斗真
お前さ、何抱えてんの…?」
斗真「…え?」
一瞬、斗真の目が曇った
潤「何でも話せよ、俺に。
『特別』にさ」
斗真は俺に
ある日突然居なくなった母親のこと
中学時代
荒れて散々悪さをしたこと
父親との確執
色んな話をしてくれた
『みんな俺から離れていった
人を信じられなくて
差し伸べられた手も振り払ってきた』
と言った
斗真「…潤が手を差し伸べてくれた時…
振り払っちゃダメだって思った
この手を取ったら
俺、変われるんじゃないかって…」
斗真の手をギュッと握った
潤「俺はお前を一人にしねぇよ。
『特別』だからな?」
小さなアパートの
小さな一室で
俺たちはもう一度唇を重ねて
絡めた指に『特別』を誓った。