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にじいろ。

第16章 君の声が聴こえる。

和也「この写真、どっちか一枚貰っちゃダメ?」

雅紀「いいよ?」


写真をアルバムからペリペリと剥がし
裏に返して
マジックで下の方に

『Masaki♡Kazunari  Be with you』

と書いてくれた


雅紀「はい♪」

和也「ありがと…♡」



嬉しい!
宝物にしよう

肌身離さず持っていようと誓った




雅紀「ちょうど10年前の写真だね」


この後俺達は引き離されたんだね…


まさか
10年も経ってまた同じように
抱き合ったり
手を繋ぎ合ったりして眠れるだなんてね。





不意に
まーくんが
俺をギュッと抱きしめた


それに応えて
ギュッと抱きしめ返す



雅紀「抱きしめるだけじゃ足んないよ…」

まーくんの大きな手が
シャツの下から滑り込んで
俺の背中をそっと撫でた

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