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にじいろ。

第17章 君が嘘をついた。

智「何か聞きたいことでもあるの?」


カップを2つ、テーブルに置いて
ローソファーの俺の隣りに
智くんが腰を下ろした


翔「あっ。ありがとう」

淹れてもらった紅茶を有り難く戴く。


翔「なんで…俺の気持ちに答えてくれたのかなって
ずっと、それが聞きたくて」


智「なんだ。そっち系か」

智くんがふふっと笑った




智「つぶらな瞳に惹かれたからかな」

翔「えっ?俺、つぶらな瞳かな?」

智「うん。それだけじゃないけどさ、」


ポリポリと頭を掻きながら
照れ臭そうに言う



智「写真展でさ、『この写真好きです』って言ってくれたでしょ?
俺の作品を『好き』って真っ直ぐな目で言ってくれたのがすごく印象的で…
それと一緒にいて落ち着くし、なんか俺、翔くんのこと好きだなぁって。」


自分で聞き出しといて
恥ずかしくて耳まで真っ赤になった

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