テキストサイズ

にじいろ。

第17章 君が嘘をついた。

智「改めて言うと照れるね」

ふわっと笑って
カップをじっと見つめる横顔が
すごく綺麗だった


核心に迫りたい。

一番聞きたかったこと
それを聞いてみよう




翔「いや、嬉しいよ。ありがとう

今までも…男の人を好きになったことってあるの?」



智「無いよ?翔くんはあるの?」

翔「無い!無い!
だから凄く戸惑ってさ…
尊敬なのか、憧れなのか、恋なのか、とか…」

食い気味で答えた



智「そっか、俺もそうだったからわかるよ」

そう言った智くんは
少しホッとしたような顔をした




智「じゃあ…俺も聞いていい?」


翔「えっ?…何?」










智「翔くん、俺に隠してること、無い?」



俺に流れる時間と
それを包む空間だけが
一瞬、止まった気がした

ストーリーメニュー

TOPTOPへ