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にじいろ。

第18章 カミングアウト。

言っちゃったよ、とうとう…


母ちゃん、ショックだろうな…






母「知ってるわよ?」



雅紀「…はい?」
和也「えっ?」




母「仮装コンテスト観てね
そうじゃないかなぁって。

自分の息子達だもの
演技か本気かくらいわかるわよ〜」


雅紀「えっ?! 観に来てたの?!
ってか、最後まで観たの?!」

母「観たわよ?」



キスしたとこも
『愛してる』って言ったとこも
全部…?

まさか母ちゃんに観られてたなんて知らなかった



和也「認めてくれるの…?俺たちのこと」





母「認めるも何も
全ては気持ち一つでしょう?
人を好きになるのに
理屈なんて要らないと思うしね

自分の気持ちに素直になった結果なんでしょう?
だったら…その気持ちに自信持ちなさい」


雅紀「母ちゃん…」



母「自分達の思う『幸せの形』を見つけたら
あとは突き進むのみよ

母さんが
かずくんを自分の息子として育てたようにね」





自分達の思う、幸せの形

当時、きっと母ちゃんは
周りから色々言われたんだろうな
それでも
母ちゃんが選んだんだ
きっと後悔はなかったんだ


母ちゃん


俺は貴女の強さを
誇りに思うよ。

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