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にじいろ。

第20章 裏切りは蜜の味。

〜 雅紀Side 〜



かずが斗真と新宿駅の視察に行くって言うから
俺は潤の買い物に付き合うことにした


雅紀「何買うの?」

潤「斗真にクリスマス何もしてやれなかったからさ
ブレスレットか何か、って思って。」

雅紀「ペアで?」

潤「そ。」



へーぇ。彼氏らしいことしてるんだ。
なんだか俺まで嬉しくなって
渋谷の街を二人で歩いた


潤お気に入りのシルバー屋さんに入ると
アクセサリーの他にも
手錠とかナイフとか
怪しい物も沢山あって


潤「おっ。これイイじゃん」

雅紀「物騒じゃね?」

潤「バーカ。護身用だよ」


潤が手に取ったサバイバルナイフは
精巧に作られた偽物で。


雅紀「無駄遣いだって斗真に叱られるよ?」

潤「こーゆーのはアイツも好きなの!」


結局ナイフはケースに戻して
潤はブレスレットだけを買った。




ー プルルルル プルルルル ー



潤「もしもし?斗…」

斗真『潤!ニノが…』

潤「ニノがどうした?」

斗真『拐われた…』


潤の顔が険しくなった

雅紀「どうしたって?」



潤「ニノが…拐われた…」



















俺の視界から
全ての色が消えた

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