にじいろ。
第20章 裏切りは蜜の味。
俺と潤は斗真の元に向かった
走って
走って
走って。
その間に何度もかずに電話をかけたけど
『お客様のおかけになった電話番号は電波の届かないところにあるか…』
雅紀「クソッ…!」
その時
前からフラフラと歩いてくる人を発見した
潤「斗真!!」
斗真「潤…ごめ…」
雅紀「かずは?! 拐われたって、誰に?!」
斗真「相葉先輩…すみませんでした…」
雅紀「いいから!詳しく教えろ!!」
斗真「歩いてたら後ろからつけられてる気がして、それをニノに言ったら『走れ!』って言われて、走って逃げて…
結構逃げたんだけど奴ら車に乗り換えてて…その先で捕まって…
黒いセダンでした。二人組の男で…一人は『藤島』って…」
雅紀「藤島…?」
斗真「ニノのことを随分探してたみたいです。
ニノが連れてかれそうになったから止めようとしたら、俺、腹蹴られて動けなくなっちゃって…
『目的は俺だろ』とか
『ソイツに手ぇ出さなきゃ鳥籠に戻ってやる』とか
『あの人のところに俺を連れていけばいい』みたいなことをニノが言ってて…」
潤「あの人…?」
アイツだ…
かずをキズモノにした男…
斗真「でも、その藤島って男が
『そんなことしない』って。
『お前の次の飼い主は俺だ』って…
どーいうことなんですか…?
ニノ、なんかヤバイことに足突っ込んでるんですか…?」
走って
走って
走って。
その間に何度もかずに電話をかけたけど
『お客様のおかけになった電話番号は電波の届かないところにあるか…』
雅紀「クソッ…!」
その時
前からフラフラと歩いてくる人を発見した
潤「斗真!!」
斗真「潤…ごめ…」
雅紀「かずは?! 拐われたって、誰に?!」
斗真「相葉先輩…すみませんでした…」
雅紀「いいから!詳しく教えろ!!」
斗真「歩いてたら後ろからつけられてる気がして、それをニノに言ったら『走れ!』って言われて、走って逃げて…
結構逃げたんだけど奴ら車に乗り換えてて…その先で捕まって…
黒いセダンでした。二人組の男で…一人は『藤島』って…」
雅紀「藤島…?」
斗真「ニノのことを随分探してたみたいです。
ニノが連れてかれそうになったから止めようとしたら、俺、腹蹴られて動けなくなっちゃって…
『目的は俺だろ』とか
『ソイツに手ぇ出さなきゃ鳥籠に戻ってやる』とか
『あの人のところに俺を連れていけばいい』みたいなことをニノが言ってて…」
潤「あの人…?」
アイツだ…
かずをキズモノにした男…
斗真「でも、その藤島って男が
『そんなことしない』って。
『お前の次の飼い主は俺だ』って…
どーいうことなんですか…?
ニノ、なんかヤバイことに足突っ込んでるんですか…?」