にじいろ。
第20章 裏切りは蜜の味。
〜 和也Side 〜
斗真…ごめん。
俺は藤島に従った。
てっきり、半年前まで俺を飼っていたヒロムのところに連れて行かれるものだと思っていた。
『俺が新しい飼い主だ』
その真意はどこにある?
まさか藤島にヒロムと同じ趣味があるとは思えない
あの人と俺が出会うまで
俺の役割をしていたのは他でもない、藤島だ
和也「なんで俺のこと探してた訳?
あの人に命令されたから?」
藤島がフッと嘲笑う
藤島「どうかな」
あの頃…藤島はヒロムに従順でありながら
二人だけの時は俺に優しかった
『二宮、入るぞ』
『藤島さん…』
縛られたロープを解いて
温かいタオルで俺の身体を無言で拭いてくれた
ヒロムが俺をメチャクチャに抱いたあと
その後処理をするのは藤島の役目だった
『…俺、もう………死にたいよ、藤島さん…』
『…そんなこと言うな』
優しく俺の髪を撫でて
でもその目は遠くを見ていて。
『何があっても生きろ』
その言葉が力強かったのを
今でも覚えてる。
斗真…ごめん。
俺は藤島に従った。
てっきり、半年前まで俺を飼っていたヒロムのところに連れて行かれるものだと思っていた。
『俺が新しい飼い主だ』
その真意はどこにある?
まさか藤島にヒロムと同じ趣味があるとは思えない
あの人と俺が出会うまで
俺の役割をしていたのは他でもない、藤島だ
和也「なんで俺のこと探してた訳?
あの人に命令されたから?」
藤島がフッと嘲笑う
藤島「どうかな」
あの頃…藤島はヒロムに従順でありながら
二人だけの時は俺に優しかった
『二宮、入るぞ』
『藤島さん…』
縛られたロープを解いて
温かいタオルで俺の身体を無言で拭いてくれた
ヒロムが俺をメチャクチャに抱いたあと
その後処理をするのは藤島の役目だった
『…俺、もう………死にたいよ、藤島さん…』
『…そんなこと言うな』
優しく俺の髪を撫でて
でもその目は遠くを見ていて。
『何があっても生きろ』
その言葉が力強かったのを
今でも覚えてる。