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にじいろ。

第20章 裏切りは蜜の味。

途中で藤島が部屋の隅に行き
何処かへ電話をかけた



藤島「もしもし。藤島です。二宮が見つかりました」


その言葉に身体が凍り付いた
電話の相手がヒロムであることに間違いない


藤島「ええ。地下に監禁しています。
わかりました。それでは。」



和也「あの人…ここに来るの…?」

藤島「大丈夫だ。この部屋には来ない」

和也「呼んでどうするの…?」




藤島「次の犠牲者を出す前に…殺る」


和也「殺る、って…」



藤島「あの男を始末したら、直ぐに海外に飛ぶ。
俺と一緒に来い、二宮」


初めからそのつもりで俺を探してたのか…?


藤島「二宮」


和也「俺は…」



まーくんとの幸せだった日々が
走馬灯のように脳裏を掠めて。



和也「俺は…行かない…」


藤島「二宮!
居場所がなくて此処へ連れてこられて
身も心もボロボロのになっていくお前を俺は見てきた

もう…そんなお前を見たくないんだよ…
だから必死にお前を探していたんだ
一帯のバッテン場も、デリホスも、腐った男たちが集まる場所はシラミ潰しに探したんだ!」

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