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にじいろ。

第20章 裏切りは蜜の味。

雅紀「かず?! 無事か?! 今どこに…!」

和也『まーくん、心配かけてごめん。
俺は大丈夫。何もされてないよ。
あんまり時間がないんだ。
詳しいことは後で話すから
取り敢えず今は要件だけ言うね。
二時間後に、成田に俺を迎えに来て欲しい』

雅紀「ホントに?! ホントに大丈夫なんだね?!」

和也『安心して。俺の言うこと信じて』

雅紀「わかった…。
二時間後に、成田だね?
必ず迎えに行くからな」


和也『ありがとう…。帰ったら全部話すから…
愛してるよ、まーくん…』

雅紀「かず…! か…」




『愛してるよ、まーくん』

最後にそれだけ言って
一方的に電話が切れた



潤「ニノは?! なんだって?!」


雅紀「詳しいことは今は言えないけど
無事だから安心してくれって…
何もされてないから、って」

翔「二時間後に成田、っていうのは?!」

雅紀「迎えに…来てくれって」


智「どーなってんだ…?」


雅紀「俺もわかんないけど…行こう、迎えに。」

潤「ニノの様子がおかしかったとか、声の変化とか、そーゆーのはなかったか?
ほら、無理矢理言わされてる感じとかさ、」

雅紀「いや、無いな…
むしろ落ち着いてたっていうか…それに、」

潤「それに?」


雅紀「最後に、まーくん愛してるよ、って」

翔「なんだよそれ…」


こっちが聞きたいよ。
とにかく無事でよかった…

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