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にじいろ。

第20章 裏切りは蜜の味。

雅紀「おっ、ハーブキャンディー。
かずの?」

和也「んーん。違う」

雅紀「これ誰のー?」


まーくんが聞くけど
誰も自分のもの、とは言わなくて。


雅紀「誰のか知らないけど、一個もらうよー?」

まーくんが一つ、口に頬張る。

雅紀「おー。美味っ。」

和也「俺にもちょうだい?」




この味
この匂い

間違いない
昨日のキスの味だ。



智くん、潤くん、翔くんの三人の中で
誰かが嘘をついてる。

もし
寝ぼけて俺を恋人だと勘違いしてたなら
嘘付く必要なんてないよね…?

ってことは
俺だってわかってて
俺にキスしたってこと?


なんで?
なんで、そんなことした…?



まーくんがいる手前
犯人探しみたいなことは出来ない。
なんだか色々モヤモヤする。



雅紀「みんなもどうぞ!
って、俺のじゃないけど。」

まーくんが三人にも飴を配る。


潤「超ハーブだ」

潤くんが言う。


翔「喉に良さそうなね」

翔くんが言う。


智「俺ハーブ苦手なんだけどなー」

智くんが言う。







誰かが嘘をついてる…はず。

どうして…?

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