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にじいろ。

第2章 動き始めた運命の歯車。

和也「まーくん」

雅紀「なっ、何?」



首に回した腕の力を
更に強めた


支えきれなくなったまーくんの身体が
俺の上になだれ込んでくる


和也「このままでいて…お願い」

雅紀「えっ…?!」



まーくん、ビックリしてる

いや、言ってる俺が一番ビックリしてんだけどさ


『お願い』
なんて言うつもりなかったのに
つい、口から漏れてた


なんの返事もないまま
まーくんの体のチカラが抜けてくのがわかった

耳に微かに入ってくる、まーくんの吐息



ハァハァ言っちゃって
なんだか俺が誘ってるみたいじゃん




雅紀「かず」


名前を呼ばれてドキッとした

まーくんの体がクルッと反転して
俺の右に移動した
横向きで向き合ってる…


真剣なまーくんの眼差し



あれ?
俺、襲われちゃう?



まーくんの手が伸びてきたから
キュッと目を瞑った

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