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にじいろ。

第2章 動き始めた運命の歯車。

あったかい。


まーくんの大きな手が
俺の髪に何度も触れる

頭を撫でてくれてる…?


何も言わずに
優しく
優しく





雅紀「隣りにいるから…
安心して、寝な?」



窓から涼しい風が入ってくる


手の温かさと
心地良い風に包まれて

身体がフワフワしてる


俺は頷いて
もう一度目を瞑った





一人じゃ感じられない心地良さ
懐かしさ


昔はよく
手を繋いだまま
くっついて眠ったよね

隣りにまーくんがいてくれるだけで
嵐の夜も
深い闇に包まれてても
安心して眠れてたことを思い出した




あれから10年経っても
まーくんはまーくんのまま
何も変わってなくて
こんなにも荒んでしまった俺の心も
溶かしてくれるようで…

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