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にじいろ。

第2章 動き始めた運命の歯車。

〜 雅紀Side 〜



かずの寝息が聞こえるまで
頭を撫で続けた

『このままでいて…お願い』
なんて
かずの奴、寂しいのかな
不安なのかな



やがて可愛いらしい寝息が聞こえ始めて
俺は手を止めた








夜中、
ガタガタと鳴る窓の音で目が覚めた


俺、いつの間にかかずの隣りで寝ちゃってたんだ…



窓を閉めて
かずにタオルケットをかけた


シングルベッドで男二人が寝るには狭すぎたな
ちょっと身体が痛いや
布団で寝るか…


俺は布団に寝転んだ

ベッドでかずが寝返りを繰り返してる。
まるで
身体全体で何かを探してるみたいに




上半身を起こして
もう一度かずの頭を撫でた






『ここに居るよ

おやすみ、かず』

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